いやいや、近道なんてないでしょ。
わかります、その気持ち。
でも、あったんです。
私が実際にその道を通ってきました。
最後のダイエットを真剣に考える人に、私も真剣にお伝えします。
ダイエット成功への近道は本当にあるのか?
ダイエットに近道なんてない!!
そう思っていませんか?
私はこう思います。
「ダイエットには近道しかない。」
「ダイエットのコツは近道を楽して通ること」
もちろん、世の中には自らに目標を掲げ苦手な運動や食事制限を頑張ってダイエットに成功された方がたくさんいらっしゃいます。
本当にすごい。
そこから得たスキルや自信は一生役に立つでしょうし、やりとげた精神力は尊敬に値します。
でも、多くのリバウンド例も聞きますよね。
それは我慢に我慢を重ねたから。
ダイエット期間は頑張れても、日常生活に戻った後に痩せるためにしていたことを習慣化することが出来なかったのだと思います。
我慢は習慣化できないからです。
「ダイエットをイベントにしない」という話を聞いたことがありませんか?
私はこれを聞いて、
「なるほど、これが私がダイエットに成功した理由だ!」と思ったのです。
私は今まで何度もダイエットに試みては失敗し、諦め、一度は成功したもののやっぱりリバウンド、なんてことを繰り返して来ました。
しかし今回、私は「ダイエットをした」もしくは「ダイエットしている」という認識はありませんでした。
この1年間、自分の身体と向き合い、必要だと思う情報を取ってきてひたすら自分の生活に落とし込んでいきました。
それが結果として1年間で18kgの減量につながったのです。
近道とは、自己コーチング
ダイエットの具体的な方法が知りたいんだよ!という方が多いと思いますが、ここが1番大事なところなの思う存分言わせてください。
具体的な方法は後回しでいいんです!
何をやるかよりも「何故それをするのか」をちゃんと自分に理解させることがとても重要です。(自己コーチング)
そして、これこそがダイエットの近道。1番楽な道です。
実際に歩いた私が言うのだから、ものは試しに信じてみませんか?
例えば、ダイエットの一つの具体策として「揚げ物を避ける」がありますよね。
私も揚げ物大好きです。
特にトンカツは子供の頃からの大好物。
トンカツソースをかけてレモン汁をかける、これが私の最高に好きな食べ方。
ソースの酸味と豚肉の油の甘味にレモンが加わり、ハーモニー最高。
サクサクの衣にジュワッと染みる豚肉の柔らかい食感も最高。
自分の生活からこの揚げ物を排除しようとすると、次のパターンから選ぶことになります。
- 自分の生活範囲からすべて排除(家族などと同居している場合は、家族の食事からも排除)
- 自分の食事からは排除(家族への食事などには取り入れるが自分は我慢)
- チートデイを設けながら部分的に排除
無理が少なく一般的にも勧められているのは「3」ですが、これは私には無理でした。
自分に甘いので、結局毎日がチートデイになってしまうダメなパターン。
そして、「1」と「2」は家族にも負担をかけますし、自分も辛い。
特に「1」は家族への負担が大きすぎます。これは論外。
「2」は自己ダメージが大きすぎる。
大好きなトンカツ、自分で揚げて自分だけ食べられないって地獄。
そんな地獄、恐怖です。
そして私は変に完璧主義なところがあるので、我慢できなくなってつい食べてしまった時に
「あー、もういいや」
とダイエットそのものをやめてしまうパターンもあり、ハードルが高すぎる。
それではどうしたら良いのか?
今の私の状況は「2」に近いです。ただ、地獄ではない「2」にいます。
なぜか?
自分がなぜ『トンカツを食べない、もしくは極力避けるか』という理由を徹底的に自分の脳みそに教え込んだのです。
自己コーチングの具体的な考え方
もう少し具体的に説明します。
今、あなたの目の前にあなたの大好きな食べ物があると想像してください。
ドーナツでもいいし、アイスクリームでもいいです。
仮にドーナツとしましょう。
(ちなみに私はあんドーナツとチョコドーナツが大好きです。)
とっても美味しそうに見えるそのドーナツ。
あなたの大好物ですが、健康のために控えるように医者から言われていると仮定します。
その時の我慢レベルを以下の5段階で想像してみてください。
レベル1 好物だが、今は食べたいと思わない。
レベル2 食べたいとは思うが、別に食べなくても平気。
レベル3 少し我慢が必要だか、まぁ平気。
レベル4 できれば食べたい。食べずにいるのはちょっと我慢が必要。
レベル5 今すぐ食べたい。食べずにいるには相当な我慢が必要。
悩まずに、今の気持ちで構いません。
この我慢レベルはストレスと一緒です。
我慢=ストレスです。
次に、同じドーナツを出されたともう一度想像してみてください。
ただ、先ほどと状況が一つだけ違います。
そのドーナツ、実はあなたの前に出される前に誰かが毒を注入していました。
あなたは偶然それを見てしまいました。
美味しそうなドーナツには変わりありませんが、あなたはそのドーナツを前に「食べよう!」と感じますか?
食べたら明らかな害があることが分かりきっているので「食べよう」とは思わないはずです。
と言うことは、ストレスなく食べないことができる訳です。
「そのドーナツを食べない」ことへのストレスレベルはかなり低くなっていると思います。
少し極端に聞こえるかもしれませんが、私がやったのはこう言う考え方です。
もちろん、自分の好物に毒を入れるなんてことはしません。
日頃から自分が食べているものが、一体どれくらい危険度が高い食品なのかを繰り返し自分の脳みそに叩き込んだのです。
甘いもの、白い炭水化物の害、そしてそもそも現代人は食べ過ぎである、そんなに食べなくても十分である、といった内容の書籍や動画を繰り返し繰り返し自分に教え込みました。
そうすることで、脳みそがちょっと静かになりました。
私が大好きなトンカツやドーナツ、かりんとうにアイスクリームにチョコレート。。。
あげるとキリがありませんが、それらを目にした時の今の私の我慢レベルは1~2です。
食べたいとは思う、けれど食べなくても平気。
以前の私は確実にレベル5です。
特にお腹が減っていなくても、目にしたら食べたくなる。
つい買ってしまう。
特に仕事帰りに夕食の買い物に行くのは誘惑だらけでした。
時間に追われストレスも感じているところに、空腹ときています。
簡単に手に入る揚げ物のお惣菜と美味しそうなスイーツ。
そして菓子パンの誘惑に勝てる見込みはゼロです。
負ける気しかしない。むしろ負けたい。
家へ帰り道、菓子パンかじりながら運転。
お供は甘いカフェラテがお気に入りでした。
そして夕飯に買ってきた惣菜を並べ、食後はスイーツを堪能。
心あたりのある方いらっしゃいませんか?
脳(目)が欲しがる食べ物、体が欲しがる食べ物の違い
私が今トンカツを目前にした時、もちろん大好物ですので脳みそが「食べたいなぁ、美味しそうだよ」と囁きます。
以前なら、
「わーい!トンカツだ!食べるぞ!食べるぞ!」
と大騒ぎしていたイメージです。でも、今は控えめに囁きます。
イメージとしたら、ヤンチャなお転婆娘が年頃になって少しお上品で大人しくなった感じです。
そして同時に体の声が聞こえてます。
この声は、この1年間自分の体と向き合う中で 感じるようになりました
あ、本当に声が聞こえるわけではないですよ。
第2の味覚・感覚とでも申しましょうか。
とにかくこの声がこう言います。
「まぁ、食べてもいいけどさ、後で消化するのちょっと体力使うんだよね。しかもその油、あんまり体の中に入れないでほしい。その油てさ、明らからに体に悪いよね」
冷静に淡々と。
そしてトンカツを頬張った瞬間、以前なら脳みそのお転婆娘が
「美味しい!美味しい!もっと食べたい!いっぱい食べたい!」
となっていたのですが、今は体の味覚がスッと出て来ます。
「油を感じてちょっと気持ち悪いです。1切れでもうギブです。」と主張してきます。
脳のお転婆娘はその隣で
「わかりました。でも、やっぱりトンカツって美味しいですね」
とお行儀よく静かに味わっています。
それが自分の感覚なので、私は我慢することなくトンカツ1切れで満足することが出来ています。
たまには2切れ食べることもありますが。
白い炭水化物の代表格、白米についてもそうです。
お米農家さんに叱られそうですが、今の私は空腹時に白いご飯をまっさきに食べることに物凄く抵抗を感じます。
なんか、血管爆発しそうなイメージです。
もちろん爆発なんてしないですよ。あくまで私についた勝手なイメージです。
食べる順序で血糖値をコントロールすると言いますが、その動画を繰り返し自分に落とし込んだ結果、私の中でそんなイメージが出来上がってしまいました。
繰り返しますが、あくまでイメージです。
お米、大好きですよ。
我が家は毎月15kg以上の白米を消費しますし、白いご飯、おにぎりに丼もの、大好きです。
ただ、お米は相変わらず好きですが私自身が食べる量は圧倒的に減りました。
体が求める分だけ食べるようにした結果です。
ここまで書くと「自己暗示かけてるやばい人」と思われるかもしれませんが、遠からずそうかもしれません。
ただ、食べ物を我慢するマインドからは解放されて本当に楽な道のりでした。
そして、実際に以前よりとても健康的な生活を送ることが出来ていると感じています。
気をつけてほしいこと
ただし、注意点があります。
まずは周りに強制しないこと。
「これは体に悪いんだってよ」と食べている横から言われて気分のいい人は誰もいません。
言うと嫌われるだけで、何も良いことありません。
また、やりすぎも禁物です。
これが一番の落とし穴かもしれません。
この「自分への教え込み作戦」が成功する人は真面目でストイックな人が多いです。
ともするとやりすぎてしまいます。
そもそも、よほどの自給自足生活を送っていない限りは体に良いものだけを食べる生活なんて無理です。
そこをちゃんと理解した上で、適度に自分をコーチング(誘導)してあげてください。
今日食べたスーパーのお惣菜、コンビニのスイーツ、ポテチにだって添加物はたくさん入っています。
もっと言うなら今吸っている空気にだって排気ガスやら何やら含まれているでしょう。
私は普通に水道水を飲みますが、それだって良くないのは知っています。
ですから、できるときは白湯にしたりミネラルウォーターを買います。
でも、大抵は面倒なので蛇口からグラスにくんでそのまま飲みます。
突き詰めすぎてしまうと、何も食べるものがなくなってしまうのです。
それでは、生きていくこと自体が困難になってしまいます。
何を食べたら良いのかわからなくなってしまったり、食べられるもの・食べたいものがなくなってくることもあります。
もしこの世に添加物たっぷりの食品しかなかったとしたら、私は迷わず食べます。
例え毒性が高い添加物が含まれていようが、食品を食べることでしか栄養は摂れないからです。
要は、何を選ぶか。
やりすぎず、妥協することも大切です。
精神論?
結局何やったらいいかわからない!と言う方も、まずはこの精神論を一度騙されたと思って自分自身に教え込んでみてください。
落とし込んで体の声を聞くことができるようになれれば、もうあとは楽な近道が待っています。
食事制限は「我慢するもの=ストレス」ではなくなります。
自分の体が欲するように行動していくだけで、するする痩せていくようになります。
そして注意点がもう一つ。人間は都合よく忘れていく動物です。
特にアラフォーからの世代はすぐ忘れがち。
繰り返し自分の脳みそに落とし込むことで、「痩せやすいマインド」にブラッシュアップしていきましょう。